ダム便覧に掲載されていないダムを、自分自身の術で発見してみたい!第2弾。
夜な夜な、九州ダムめぐりプランニングで、地図と睨めっこを続けていたときの事。
(地味な作業で、かなりの労力を必要とします)
前回の
山神ダムのすぐ上流に位置する
ココ!の水溜りが、気になってしまったワケです。

画: いつもお世話になっています、
DamMapsより、 2015/01/17現在。
グーグルアースでもチェック。 コレってもしかしてだけど、ダムなんじゃないの??
画:Yahoo!地図。 (グーグルマップ貼り方分かんなくてw)
山神ダム左岸から行けると踏んでいましたが…、

ゲートが有り、車両通行はできそうにありません。 徒歩なら行けそうですが。

雪も降ってるし、それなりの距離もあるし、ちょっとなぁ。 やめようかなぁ~。
このとき、『 行かないで後悔するか、行って後悔するか 』 ってのが頭をよぎりました。 後者を選択します。
正直めんどくさいけど、せっかく苦労してプランニングしたので、行かないと報われないし。
他にルートはないものか?? 上流にもルートがあるようです。

山神ダムに別れを告げ、

(この画像を撮影しているとき、対向車線よりオフロードバイクとすれ違いました)
r601を上流へと移動します。

全国的に強い寒気の影響で、積雪してます。

もう一度、位置確認。

r601より、

この分岐を進みます。

タイヤ痕もあるので、車で行ってみますが…、

酷い路面だったので、大事を取って、

徒歩で行ってみます。 愛用のエンジニアブーツは滑るので、登山シューズに履き替えます。
でわ、参りましょうか。
タイヤ痕の車も、どうやらここで引き返したようです。

めちゃくちゃ寒そうでしょ?

歩いていると実は暑いくらいで、上着を脱ぎました。

湖面が、ちょっと見えます。

今思えば、車で行っても良かった気がします。

でも、コレ見て影響を受け、行って何か危険な目に遭っても、

ぼかぁ、知りませんけど。 あくまで、自己責任ですので、あしからず。

しばらく歩くと、分岐が現れナビチェックしていると、先程すれ違ったオフローダーの方が登場。
ぼく 『 あ~、ちょっとすみません、この近くにある小さなダムを探しているんですけど、知りませんか?? 』 とナビを見せる。
オフローダー 『 ダムですか、分岐はありましたけど 』

いろいろと情報を聞き込み、今自分のいる位置確認をして、お別れします。
すると!オフローダーの方が引き返して来て、『 この先の分岐の先に、ダムの壁がありましたよ!! 』とわざわざ教えてくれました♪

その分岐。

(*  ̄ー ̄) うふふふ♪ ココまでくれば、もらったも同然だっ!♪

逸る気持ちを抑え、

1歩1歩、『 いったいどんなダムなんだろう 』 と、これから目にするダムに期待を抱きつつ歩きます。

とりあえずは、左へと行ってみる事に。

(°ロ°ノ)ノ 『 おっ、 おぉ~っ!! 』 思わず、声に出てしまいまつ。

このスキマから攻めてみましょうか♪

そこに広がる、こんな風景。

Σ(°∀°*)!! むむむむ!

何やら、石碑がありますぞっ!!

(∩´∀`)∩ ヤッター!! やっぱり思って通り、重力式コンクリートダムだwww♪♪♪

第一印象は、『 なんか、古そうなダムだなぁ 』 でつ。

副ダムとゆうか、シルとゆうか。

国交省・水資源機構・電力会社のダムとは違うんです! ( 福田康夫:元総理の言い方で )

とにかく、木に埋もれていると言っても過言じゃないでつ。

最新ダムにはあり得ない、コンクリート打設
♥
(´∀`*)ゞ エヘヘッ! たまらず、タッチ
♥
(人´∀`).☆.。.:*・ どうでつか、この苔ポイントわ?
ヽ(`Д´)ノ キジャマーっ!! ( 激おこプンプン丸 )

ベストアングルを見つけられなくて、申し訳ないと思っている。

これは、灌漑用の設備。 何で分かるのかは、後述します。

さてさて、ではこの上にある石碑へと上がってみましょうか。

いったん、戻りまーす。 (苔むした、谷積みがステキ)

これは、重要な情報源になりまつ。

その石碑の冒頭には、
筑紫野町
上水道ダム
平等寺とあります。

工エェ(´Д`)ェエ工 上水道ダムって、そのまんま過ぎるんですけどw!! orz
こんな固有名詞は、いややw!!
そんな事より、ココをよく見てみてくらさい!!!!!
マウスオンで画像が変化します。
\ 堤高 17.8m /
ダムの定義、堤高15m以上である事をクリアしている!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
思わず、ガッツポーズを取ってしまったのは言うまでもありません。
もう一度、石碑の文面を確認したいと思います。

石碑に刻まれた文字の画像は、読み取りにくいですが、なんとか解析したいと思います。
下記が、ぼくなりに読み取った文面になりまつ。 どうしても読み取れない文字は、●とします。 (読み取れる方、ご指摘下さい)
昭和35年3月竣工
貯水量85000屯 堤高17.8m 堤頂6.22m
筑紫野町長 北崎 ●助
筑紫野町議長 船越 平八郎
建設特別委員長 第一期 梅野 ●●
建設特別委員長 第二期 松本 来尊
設計施工 浅野物産株式会社水道工事部
更に石碑の裏もチェックしまつ。

下記の概要が、記されていますた。
定
このダム建設にあたり●来農業用灌漑用水に支障
●●たざさ●ことを原則として町と山口川水利組
合との間に大要下記事項の契約を締結した
契約大要
1 農業用灌漑期間中は、灌漑用水として流出口
より放流するものとする
2 上記放流水量は夏期平均水量●●灌漑用溜
池よりの●出●●●し●●●●上●●を定める
3 灌漑用水流出口の開閉は水利組合の管理とす
る ●●●れ●●●●●●●●の●●とする
昭和32年6月12日
筑紫野町長 北崎 ●助
山口川水利組合 ●● ●●
前述した下記の画像は、上記の定によっての灌漑用設備と理解できますた。

530 宇賀ダムGとかでも同様な設備があった事を思い出しますた。
そんなとき、1台の軽トラ出現!!

筑紫野市の職員さんですた。 これは千載一遇の、チャンス♪

懇願して、天端へ行かせてもらいますた🎶

キタ――(°∀°)――ッ!!

┣¨キ(*°∀°*)┣¨キ どころの騒ぎじゃありません!!

ぼくがもし犬だとしたら、嬉しさのあまり、しっぽ振り過ぎて、ちぎれてしまいまつ。 ってくらい。

欄干チェック。

職員さんは、何やら作業してますた。

( 何やってるのか聞いとけば良かった )
+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚ アハハ! アハハハ! ダム湖、ちっさ!!

こちらは、古いダムに有り勝ちなタイプの取水塔♥

職員さんのご厚意で、内部を見せて頂きますた。

取水した水は、山口浄水場へと送水しているそうです。
(〃▽〃) 白✕水色がパステルカラーで、カワイイ♥

導流部★

でわ、参りましょうか。

(職員さんのご厚意で、天端も歩かせて頂きました)
失礼しまして、ヴァージンスノーに、第一歩。

動画もありますと。
このときになると、ぼくを祝福するかのように雪がやみました。 (妄想)

天端からの導流部★

取水塔。 この欄干の水色よく覚えておいてくらさい。 (伏線になりまつので)

貯水量98%。 もう少しで、越流しそう。

いやぁ~、ホント良いものを見させてもらいますた🎶

m(_ _)m 職員さん、ありがとうございました。

水吞ダムくん、ぼくが発見したからには安心したまえ!!

ぼくが、日本ダム協会にこの一件を連絡して、『 ダム便覧の掲載を検討します 』 とのお返事を頂きましたから!
(*´ω`*)ノ 『 ヴィッツさん、ただいま~、ぼくがんばったよw!! 』

帰宅後、「 筑紫野市 上水道ダム 」 とググると→ 『 水吞ダム 』ってキーワードにヒットします。
更に、「筑紫野市 水吞ダム」 とググると→ 『 山神ダム・水呑ダム貯水率情報 』 ってのにヒットします。 (画像は、筑紫野市HPより)
水色の欄干・取水塔からして、ぼくの見たダムに違いない! うん。

ダム便覧にぼくの発見した、この水吞ダム(みずのみ)が掲載される事が今から楽しみでしょうがないでつ。
固有名詞が、上水道ダムでなくて良かった🎶
( * ̄ー ̄) しばらくの間、ほくそ笑みます♪
訪問日、2015/01/01/02 次回、 松瀬ダム の巻き。